2024年01月06日(土曜日)
01.06.せっかく運転免許取ったんだから運転手やるしかない。
18才。せっかく運転免許を取ったんだけど、高校卒業してすぐに車を買う金なんてある訳はない。だけど、せっかく運転免許取ったんだから、車を運転したくてしょうがない。欲求不満だ。だったら、アルバイトでトラックの運転手でもやれば、したい運転を一日中出来て、しかもアルバイト代までもらえるんだから最高だと思って、短期でもいいというアルバイトの運転手の募集に応募した。
当時はインターネットなんてないから、新聞の求人広告を見て応募したのは、アイスクリームを2tトラックで工場から卸問屋さんに運ぶ運送屋さん。アイスクリーム専門で、名古屋から遠い所で伊勢とか中津川とか郡上とか100km圏内の中距離で、時には友達を助手みたいな形で乗せたりも出来た、運転すること自体を楽しめるいいアルバイトでした。
しかし、始めて1か月後ぐらいのことです。1か月後とは、どんな事でも何でも、慣れが来て危ない時期です。案の定、強い雨が降っている日に走っていて下り坂で前を走っていた先輩のトラックに追突してしまいました。生まれて初めての交通事故。
事故処理をしている時、こちらをジロジロ見て通り過ぎていく車が何百台もいて「今回は見られる側だけど、これから長い月日の中では、逆に自分が見る側になる事が、見ていく人数の分、今度は見る側での回数が何百回もあるということになる。そういうものなんだ」と運命論的なものを感じたのです。
ただ、一か月目の落とし穴はまだ続いていて、事故後まだ動いていた2tトラックを移動中に、また事故。今度は相手(車)がケガをするような人身事故をやってしまったのです。事故処理の警察官が言っていました。「人手不足っていうけど、免許取ったばかりにトラック運転させるとは、時代も変ったなぁ。」と。
もちろん私は、その日で運送会社を解雇(クビ)になりました。
「せっかく運転免許取ったんだから、運転手をやろう。」は、合理的とは言わず、私が自分勝手で、短絡的なオッチョコチョイだというだけでした。
もう一つの「一か月目の慣れによる危険、落とし穴」は当たりですが、
私に沁みついています。
リンダは今日、リンダにとって一か月目の恐怖・トリミング(散髪)に行ってきました。
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