谷 好通コラム

2024年01月03日(水曜日)

01.03.映画「Perfect day」

毎年、なぜか、1月3日は家族で映画を見に行くことになっています。

行くのは「阿久比ユナイテッドシネマ」もう何年目になるでしょう。

ひょっとすると、

もう20年くらいになるかもしれません。

 

今年は、役所広司の「Perfect day」を見てきました。

この映画は、

ものすごく淡々としているのですが、深い映画で、

見ている間は、この次に何かくるに違いないと思うのですが、

映画のストーリー自体に劇的なクライマックス、

或いはどんでん返しは来ないままで、

最後に主人公の役所が、

何とも言えないような表情の移り変わりを見せて終わりです。

華やかさで言えば全然パッとしない映画で、

ハッピーな映画では全くないのですが、ズシっと心に響くものがあって、

どこまでも共感できるような。

 

ふと気が着くと、この映画には人の悪意とか失望とか敵意、裏切り、

あるいは悲しみとか、憎しみとか、悲惨とか、

ののしりとかが全く出て来ないのです。

逆に、贅沢とか、成功とか、勝利とか、達成とか、肉欲とか、

そういうものが全く無くても、

人間の充実した日常が淡々と成立しているのが、考えてみればすごい所で、

この映画の題名「Perfect day」の意味が、

人が想像するようなイメージとは、逆の意味ですごく納得できます。

 

私達が今日の昼ごはんにどこに行きたいかを考えた時、

贅沢なものを食べたいなどとは思わず、言わず、

誰に気を使うことなく

その時に一番食べたいと思った好きな物を、

それぞれ食べたいと思って

アピタのフードコートに行って、

私は「味玉入りとんこつラーメン」を食べました。

しかし家族が選択した「チーズ入り石焼ビビンパ」「マグロ叩き丼」の順で、

私のより絶対おいしかったので、私はずいぶん悔しい思いをしました。

そして今度ここに来ることがあったら、

次は「チーズ入り石焼ビビンパ」を食べようと思ったのです。

 

そして午後から映画「Perfect day」を見た訳ですが、

この昼ご飯からこの映画Perfect dayの流れは、

私達にとって一連の流れになっているようなPerfect dayでした。

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2024年01月03日(水曜日)

01.03. 連2話、私が昔。、運転免許を取りに行った時のこと。パワハラ?

私が高校を卒業してアルバイトをしながら上の学校に通い始める前に、近所の自動車学校で普通免許を取りに行きました。当時は、免許にオートマチック限定などはなく、練習も検定もすべてクラッチ付きのミッション車(今と同じクラウン)でした。私はクラッチを踏む左足が弱かったのですが、そんなことは無視して頑張るしかありません。それは何についても同じことで、自身は全くどおってことありません。

しかし、段階が進むにつれて、クラッチを微妙に踏んでいなくてはならない動作があって、それが中々うまく行かず、つい弱気になって公衆電話で家に電話をし、お袋に泣きごとを言いました。

「足が痛いもんで、クラッチがうまく踏めん。」お袋は普段も優しかったので、「可哀そうにね」なんて慰めてくれるかと思っていたのです。

ところが「しょーがないでしょ。あんたはその足しかないんだから、」と、意外な冷たい言葉が返ってきたのを鮮明に覚えています。これは、私の将来を思って「泣く泣く冷たく当たった。」なんてものではなく、明らかに感情的に怒って言っていました。それを聞いて、私も「そんな言い方は無いだろ」と、食って掛かりました。

今で言うなら、これはある種のパワハラとでも言うところでしょうか。お袋の言葉が無慈悲に感じて本当に怒れたのです。

しかしそれでも、自分が泣き言を言ったのが自分でもバカバカしくなって、腹が立って、イジイジしている気にもならなくなって結局やるしかなく、その日の教習段階もクリアしました。

まっ、結果的にはあれで良かったのですが、あれから、私はお袋に泣き言じみたことを言うのを一切やめました。下手に言ったら、お袋がまた食って掛かってくるかもしれないからです。別に怖い訳ではありませんが、面倒くさいじゃないですか・・。

私は見事に教育された訳です。

「少々辛くたって、いちいち泣き言を言うんじゃない。」と。

 

私が昔通った自動車学校「緑が丘自動車」は、

高齢者運転講習で52年ぶりに行ったら、教習車はまだ似たような「クラウン」でした。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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