谷 好通コラム

2009年09月08日(火曜日)

2300.「書きたい」と「書かねば」で23回目の区切り

23回目の一区切りです。
1回目の区切りであった100話を書いた時は、
ずいぶん大きな達成感を持ったものだが、
23回目となるとただ通過点。

 

約9年前、このコラムを書き始めた動機は「書きたい」ではなかった。
会社のホームページを初めて作って、
ホームページとは「更新」が頻繁にされることが一番大切だと誰かに言われ、
「じゃあ、毎日、何か書かなきゃ」と書き始めたのが動機だった。
動機としては「・・・たい」ではなく、
かなり頑張らなくてはならない「・・・・しなければならない」であった。

 

私は根性とか、我慢強さとかが苦手な男で、
だから「ホームページを活性化するために、毎日書かなくてはならない。」は、
私にとっては、いとも簡単にくじけてしまう種類の動機でしかなかった。

 

そこで自分に課したのが「まず100話だけ一日残らず、毎日書こう。」と言う目標。
目標自体には大抵たいした意味があるものでないが、
しかし目標を立てると、
それを「達成した時の喜び」というものが出現する。
目標というものは、
それを作った時点から「達成したい」という動機が自動的に出来あがるのが不思議で、
たくさんの人の力を集結する求心力にもなり得る。

 

「とりあえず100話を書かなければ、」という動機が、
「“100日間毎日、連続で100話を書く”という目標を達成したい。」という強い動機に
置き換わったわけだ。
目標を持つ力とは、実にここにあるのではないか。

 

最初の100話は、そんな感じでかなり頑張って書いた。
それを達成した時は本当に嬉しかった。
そしてその後は、せっかく100話まで書いたのだから、勿体ないから続けたい。
そう思って書き続けた。
多くの人が禁煙をする時に
「せっかく一週間我慢したのだから、続けよう。」と思うのと同じようなものか。
しかし、特に目標を持って書き続けたわけでもなく、
でも、何百話か書いたころから、
コラム読んだ人から色々と言っていただける様になって、
インターネット上に何かを書くというコミュニケーションの楽しさが湧いて、
「書かねば」に「書きたい」という強い動機が加わったのだろう。
それで、ここまで続いた。

 

1,000話目は5年位前か、
ちょうど「十勝24時間耐久レース」に出た時だった。

 

2,000話目は1年位前、
これで一度やめようと思っていた。
しかし2,000回の「飲み会」で、
みんなとじっくり話をするのをすごく楽しみにしていたが、
なんだかドンチャン騒ぎの飲み会になって、みんなとほとんど話が出来ず、
気持ちの中の区切りが付かなくなって、
そこからまた、書き続けてしまっている。
今は「書きたい」と言う気持ちと
「書かなければ」と言う気持ちが相半ばしていて書き続けているが、
3,000話を目標にはしていない。
でも、少なくとも「書きたくない」とは思っていないし、
もう完全に日課となっているから、たぶん死ぬまで書き続けるのだろうか。

 

だが、それにしても、毎日色々な事がある。
あり過ぎなくらい、色々ある。
書けること、書けないこと、書いてはいけないこと、書かねばならないこと。
書きたい、だけで書いているわけではない。
頑張らねばならない時もある。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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