2005年07月02日(土曜日)
1203.ウィンナーコーヒー
時々、弟は面白いことを言う。
コーヒー屋さんの“コメダ”でね、
一緒に店に入ってコーヒーを飲んだ“知り合い”が、お店に文句を言ったんだ。
彼が飲んだのは“ウィンナコーヒー”で、
彼いわく、
「せっかく、ウィンナコーヒーを頼んだのに、ウィンナーが入っていないっ。」って
人が頼んだコーヒーなんて別に興味も無かったんだけど、
思わず、彼のコーヒーカップの中を覗いてしまった。
たしかに、
彼のコーヒーカップにはウィンナソーセージは入っていなかった。
彼は、ウィンナコーヒーっていうのは、
ウィンナソーセージが入ったコーヒーだと、思い込んでいたらしいんだ。
だから文句を言ったんだけど、
思わず、僕もカップの中にウィンナーを探しちゃった。
ウィンナを。
昔、
よく私に取られた彼の大好物ウィンナソーセージと、
この話が妙にダブって、思わず弟の顔をじっと見てしまった。
昨日の夜のこと。
私と酒部君は、松戸の快洗隊の2号店「五香店」の打ち合わせで、松戸に来ていた。
JR松戸駅にオーパラの田中社長に送ってもらったのは、
午後7時前。
このまま、松戸→上野→東京と電車に乗れば、
午後8時前には新幹線に乗れる。
東京→名古屋の新幹線は午後10時が最終電車で、
まだ2時間も余裕があるのだ。
・・・・
いけない事に、降ろしてもらった目の前に居酒屋があった。
私と酒部の目の前に“居酒屋”は、いかにもタイミングが悪い。
どちらかが言い出すまでもなく、吸い込まれるように居酒屋に入ってしまった。
わくわくでビールを頼んで、
あとはいつものしょうもない話で盛り上がり、ふと、気が付けば午後9時を回っている。
「ありゃ、こりゃ終電者に間に合わんぞ~~」
急いでJR松戸駅に行って、
とりあえず東京までの切符を買いホームに行ったが、
東京駅に行く電車は出たばかりのようで、次の電車まで15分ぐらい待つ。
この時間のロスが響いて、
インターネットでルートを調べてみるが終電に間に合わないと出た。
念のために、列車に大変詳しい“大貫さん”に確認してみるが、やはりダメ。
あきらめて、大貫さんにホテルの予約もお願いしてしまった。
大崎のホテルだ。
上野駅に着いて、常磐線からすぐに京浜東北線に乗り換える。
ホームを変わって、すぐに目の前に来た電車に乗ることが出来た。
「ひょっとしたら?」
その時、一緒の酒部君が、フッと言う。
「レンちゃんが“急げ”と言っている。“間に合うから走れ”って言ってます。」
また、ラスプーチン酒部か?
とは言うものの、急いで間に合うのなら、ぜひ今日は帰りたい。
東京駅に着いたら、すぐに走った。
酒部君が「荷物は、僕が持ちますから!」と言って、荷物を私の手から奪う。
走った。
何年ぶりかで、走った。
私の足は、ちょっとひん曲がっているので、走ると、足首をすぐに捻ってしまう。
だから、もう何年も走らなかったのだが、
酒部君の気迫に負けて、つい走ってしまった。
!!
走れたのである。
走って、新幹線の改札口まで行って、「切符は中で買いますから!」と言って、
改札を駆け抜けた。
そして、階段を登って(エスカレーターに乗らなかった)
なぜか、まだ止まっている最終便の新幹線に飛び乗った。
間に合ったのである!
あとで聞いたら、京浜東北線が2分ぐらい早く東京駅に着いたのだそうだ。
インターネットでの検索では、ダメだと出た列車に乗れたのは、
ただのラッキーか、
レンちゃんのおかげか、酒部君の不思議か。
ただ言えることは、“私は何かにor誰かに助けられた。”ということ。
そう、私は、いつも、誰かに、何かに助けられながら生きているのですね。
一昨日、佐賀からレースの田中選手が会社にやってきてくれた。
スーパー耐久の後半戦の応援について話をしたかったのだが、
なかなか私が九州に行く機会がなくて、
結局、田中さんに来てもらう事になってしまった。
私は、このチームが大好きであるし、
このチームを応援する事に、ビジネスとしても充分に意味を見出している。
しかし、
去年の十勝であまりにも多くの経費が出てしまい、
今年の前半を応援できなかった。
だから、
会社の6月決算が終わったあとの後半戦を応援する事には何の障害もなかったが、
しかし、去年の十勝のレース以来、チームに対して、
吹っ切れない疑念があって、
後半戦の応援を再開するのに、
胸の中のモヤモヤをどうしても晴らしておきたかった。
正直言って、非常に言い出しにくかったのだが思い切って切り出してみた。
そのモヤモヤを。
・・・・
答えは簡単であった。
「僕も同じことがあったんですよ。谷さんもですか。う~~ん 」
まさかと思ったこの一言で、すべてのつじつまが一瞬のうちに繋がった。
なんでも腹に溜め込んではイカンのである。
思ったとき、感じた時に、スッと出してしまうこと。
これが一番なのです。
田中さんが、わざわざこちらまでやって来てくれたことを、
みんなに言ってあったので、あっと言う間に12人もの人が集まって、
夜は、早速、居酒屋で安い宴会である。
迷惑かとは思ったが、
勝手に中部国際空港の中のホテルの予約を取ってしまい、泊まってもらう事にする。
遅くまで飲んで騒いで、みんなで酔っ払ってしまった。
こんな楽しい飲み会は、滅多にないものである。
(と言いながら、結構しょっちゅう飲んで騒いで、みんなと酔っ払っているが)
思ったこと、感じたこと、考えたことは、
その時に、スッと出してしまうこと。
この日の改めての教訓であった。
これですっきりと、精一杯チームを応援できる。
この三日間、たくさんのことがあった。
ここに書いたことの何倍ものことがあった。
心に染みるような事もあった。
特に、息子と会うと、嬉しいことが増えた。
もちろん、どうしようもなく悲しいこともあったし、
イライラとしてくることもある。
怒ることもある。
だれど、今まで叶わなかったことが不思議と叶ったり、
ある意味では非常に順調すぎるぐらい順調である。
毎日が充実しすぎるくらい充実している。
しかし、あまりにもたくさんのことがあって、
一つの話を書くのに、かえってまとまりがつかないことが多い。
もうちょっと、毎日少しずつでも書くようにしなくては。
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