谷 好通コラム

2025年08月20日(水曜日)

08.20. 40年前40万軒あったタバコ屋が、2025年は9.5万軒に。

私は医者から酒はジャンジャン飲んでもいいが、

タバコはダメだと言われて、

酒は再び飲み始めたが、

タバコは中々やめられないのは自分でも駄目だと思っています。

そんなダメな奴が

日本国中にはまだいっぱいいるのでしょう。

喫煙習慣者は日本男性でまだ25.3%いるとネットに書いてありました。

40年前を思い出すと、4人に3人は煙草を吸っていたような印象があるので、

大まかに、喫煙者は40年間で1/3になっている感じでしょうか。

 

需要が1/3になれば、当然、供給も減る訳で、

40年前、40万件あったタバコ屋が、

2025年は9.5万軒に減っている。

1/4に減ったと言われれば、なんとなく、へぇ~とは思うが、

その反面、

タバコ屋さんを最近見たことがない。

タバコはほとんどコンビニにある。

というより、

街の中に独立したタバコ屋さんは無くなって、

タバコはコンビニで売っている商品になった。

では

タバコ屋さんがコンビニストアに負けたのか?

しかし、タバコは専売であり、タバコ屋さんは認可制なので、

コンビニが勝手にタバコを売る訳には行かないので

タバコ屋さんがその認可の権利を、コンビニに売ったのかもしれない。

あるいは、

タバコ屋さんが変身して、

元々のタバコ屋さんがコンビニを運営しているケースも多いのでないか。

 

酒屋さんも同じなのかもしれない。

酒屋さんも、40年前は12万軒あったものが、

今は3万軒に減っている。1/4に減った。(ネット調べ)

どこのコンビニに行っても酒を売っている。

酒屋さんもタバコ屋さんと同じような時代の変化があったのか。

酒の場合、需要そのものは減っていないが、

安売りの酒スーパーが増えて、

たくさんの酒専門店が存続し続けることが難しくなっている。

 

 

コンビニストアは取り扱い商品種の多さ、

つまりワンストップで何でも変える便利性が、最大の魅力であり、武器だ。

特に目的買いになるタバコは、

コンビニストアにとって大きな武器になる。

世の中のタバコ屋の何軒かが、

タバコも買えるコンビニストアになったら、

その店は、タバコを買うついでにコンビニの何でもついでに買えて便利なので、

多くの人が、たばこをそのコンビニに買いに行くようになると、

タバコをメインに売っているタバコ屋の売り上げは減る。

売り上げが減って廃業する店もあれば、

自分の店もコンビニになって、売り上げをぐんと上げる場合もあっただろう。

 

いずれにしても、目的買いになり得るタバコが、

コンパニエンスストアの中の商品に変化して(進化して?)、

1/3や1/4の数になったが生き延びている。

 

コンビニは「セブンイレブン」「ファミマ」「ローソン」の

三大コンビニエンスストアで約5万軒あるとネットに書いてあった。

他のブランドを入れて計約5万7千軒くらいか。

タバコ屋さんが現在9万軒とすると、

コンビニはほとんどがすべてタバコ屋さんでもあるらしい。

 

さらに聞くと、うんとローカルでコンビニも無いような田舎には、

昔ながらのタバコ屋さんがちょっとした日用品と共に売っているらしい。

酒屋さんの同様のようだ。

これも、

言ってみれば、プチコンビニとの共存のようなものと言えるのかもしれない。

 

 

 

話は自動車に移ると、

 

KeePerが扱っているカーコーティングや洗車、

つまり、車をキレイにする需要は、

化石燃料による内燃機関を動力としている自動車から、

PHVとかEVに代わっても、何も変わらずに「需要」としてある。

 

今でも、

KeePer LABOには

普通のガソリン車に混じって、

テスラやBYD、日産の”さくら”などEVが、当たり前のようによく来る。

 

しかし、化石燃料の需要は、

カーボンニュートラルの宿命のもと着実に減って行く。

15年後にEV車そのものが、やっと半分になるという説もあるが、

逆に5年後に燃料油販売が半分になるという説もあり、

どんなペースで需要が減って行くのかは分からないが、

いずれにしても最近の、

次々と記録を塗り替えている猛暑の毎日が、

我々にはもう、それほどは猶予は残されていないことを物語っている。

 

そんな中で、需要が今後も変わらない

洗車やコーティング等の「車美装の需要」は、現状でも事業的に安定しており、

さらに「充電」とか「遮熱フィルム」「タイヤケア」「カーシェア」「保険」など、

一緒にあれば便利であろうサービスが

「車美装」の店に一緒にあれば、

車のコンビニ的な役割に成り得る。

さらに、

タバコ的に需要減少が運命づけられている化石燃料の供給機能が、

こんな店舗の中に存在すれば、

お客様にとっても大変便利であろうし、

化石燃料としての需要がどこかに時点で激減しても、

最後まで残り、お客様の利便性を最後まで確保し、

ひょっとしたら、

㍑あたり100円以上もの残存者利益をも得られるかもしれない。

 

しかし、化石燃料の供給機能つまり石油製品販売機能は、

その設備投資にかかる費用が、他の要素に比べて桁違いに大きい。

 

随分前に大手コンビニエンスストアの本部の方が、

「自社のコンビニ店舗に、

集客力のあるアイテムとしてガソリン販売を真剣に検討したが、

設備投資の大きさに投資効率が成り立たないとして断念し、

既存のガソリンスタンドに併設する手段を選択し、

大手コンビニストアの直営店が、

大手元売り系列会社と提携して、

ガソリンスタンドに併設してコンビニ店を建設し出店した。」

と、話を聞いた事がある。

 

石油製品販売の為の機能は、設備投資が非常に高い。

だから、新たに機能を付け加えるのは投資効率を考えると難しい。

 

しかし、すでに給油機能を持っている店舗が、

その機能のほんの一部(マルチ計量器1基)だけを残して、

「車美装の需要」さらに「充電」とか

「遮熱フィルム」「タイヤケア」「カーシェア」「保険」などを持つ、

車のコンビニ的な店舗「モビリティベースLABO」に変身したらいいと思う。

例えば

タバコ屋さんが、

タバコの販売を残したままコンビニエンスストアに発展的に変身したら、

地元の人たちに、

非常に便利に使われるような

モビリティベースKeePer LABOが出来上がるのではないかと、

昨日の創立40周年記念パーティーの後半で話をさせていただきました。

 

今現在、コーティングと洗車の専門店KeePer LABO中川店 月商約800万円 

 

このLABO中川店に、セルフ・マルチ計量器を1基設置して

コーティングブースには充電器が並び

タイヤ交換の設備も設置し

快適な待合室には、レーシングゲーム機ドライブXと、

中古車のフリマ操作機が置かれている。

乗るたびにキレイでさわやかな「ハズレのないカーシェア」

 

新しいモビリティベース KeePer LABO

 

 

40年前のタバコ屋さん90万軒が、2025年にはほとんどコンビニになって9.5万軒になった。

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2025年08月19日(火曜日)

08.19.  KeePer創立40周年記念パーティー終わる。

今日、準備してきたパーティーが終わりました。

結果的に、とりあえずうまく行ったのでしょうか。

ご参加の申し込みをいただいていた1,500名に加えて、

ほとんど同数の自由参加があって、多分約3,000名の参加がありました。

その光景は、大変なものです。

 

展示のKeePer TIMESとかEXKeePer施工車展示なども好評のようでした。

ビックリしたのは、私へご挨拶に来られる方が多く、

多分100組以上の方々からご挨拶をいただきました。

トイレや喫煙所に行くだけでも、

途中で10組くらいの方からご挨拶をいただき、嬉しい苦労をしたぐらいです。

 

古くからKeePerに縁があって、

でも、いろいろな事情で辞めていた人も何人も来ていて、

再会をとても喜んでくれました。

 

いっぱい写真を撮ってもらいましたが、

私自身は一枚も写真を撮らずで、今日の様子を示す写真が一枚もありません。

皆があれこれと面倒を見てくれて楽ちん極まりない時間でした。

 

会は盛り上がったようで、

ただ、食べ物が圧倒的に少なく内容もお粗末で、

ほとんど手を付けていないテーブルが多くあったのは残念でした。

 

でも、皆は楽しんでくれたようで、仲間意識が高まった会でもありました。

とりあえず、すごく良かったと思います。

ただ、体の芯まで疲れたようで、19時前ですがもう布団に入ります。

 

 

これは帰り道、空港橋から見えた太陽と海です。

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2025年08月18日(月曜日)

08.18. PRO SHOPとLABOの共存が、KeePerの存在の根幹。

今日現在のKeePer PRO SHOPは全国に6,681軒。

KeePer PRO SHOPが始まったが

2007年だから、

そののち18年間で6,681軒になった訳だが、

18年間直線的に増えてきて訳ではなく、

2017年まで10年間で直線的に増え約5,000軒に到達した後、

3年間ぐらい同じ数にとどまって、

2018年から7年間、今の数に少しずつ増えている。

 

※下記のグラフはPRO SHOPが6,661軒の時に造られている。

KeePer PRO SHOPは、

2007年にスタートした時から今まで、

KeePer技研㈱としてはずっと募集活動をしてこなかった。

だから、

いまだにKeePer PRO SHOPになるための案内もパンフレットもない。

 

KeePer PRO SHOPをスタートしたのは、

KeePerのスクールに出て実践して成功して人達が

「技術資格」が欲しいと言い始め、

一級技術資格とニ級資格を設定して資格検定試験を実施、

その結果、資格の認定店としてKeePer PRO SHOPが始まった。

 

その企画は、社会のニーズにドンピシャではまり、

最初30軒でスタートしたKeePer PRO SHOP達は大成功して、

その実績を見て、

多くのガソリンスタンドが、我も我もと技術資格を取って、

KeePer PRO SHOPになった。

その間、こちらからの働きかけは全くせずとも一気に5,000軒になったのだ。

皆、KeePer PRO SHOPになることが、

自店の為、自店のお客様の為、

ひいては自店の利益になると思ったから率先して入った。

ガソリンスタンドは、

扱う商品が同じ価値を持っている規定された燃料であり、

他店とまったく同じ価値を販売するビジネスとは、

KeePer PRO SHOPに違う価値を見つけてくれたのでしょうか。

皆がこぞって技術認定を受け、

技術認定店KeePer PRO SHOPに参加して、

わずか10年ほどで約5,000軒にまで自動的に発展した。

 

その後、2年間ほどはほとんど増えていない。

その理由は、

KeePer PRO SHOPの技術の点検、販売の点検をして

KeePer本来の作業が出来ていなく、

いい加減な低品質のKeePerを提供する店舗は、

KeePer PRO SHOPの看板を容赦なく取り上げることにしたのです。

それは年二回の定期全国チェックで、

これを頑張ってやればやるだけ、

新規店がどれだけ増えても、

手抜きの店舗を見つけた場合の登録抹消に、

新規店舗の開発数が追い付かず、新規登録はどんどん増えているのに、

それと同数。登録抹消が発生する時期があったのです。

それで、全登録数としては全く増えなと時期が2年くらい続いたのです。

しかし、

それが、結果としてKeePer PRO SHOPのブランド価値を守り、

結果的に約5,000軒のKeePer PRO SHOPを守った。

 

会社の営業的に考えれば、

そんなにうるさくしなくても良さそうなものだが、

皆で築き上げたKeePer PRO SHOPの信用とブランドを、

いい加減な施工と、安易な値引きで

無責任な施工をするPRO SHOPのせいで潰したのでは、

真面目に、一生懸命やっているKeePer PRO SHOPに申し訳ないと思った。

だから、

年二回の全店チェックに手を抜く事は無かった。はずだ。

ところが、KeePer PRO SHOPも数が多くなってくると、

KeePerがサービス業的な商品であることを忘れて、

ガソリンの値引き競争と同じような感覚の販売戦術を取る店が現れて、

全体の足を引っ張る者も現れたが、

値引き戦略を頑として否定するKeePer LABOが、

販売実績で圧倒して、あるべき姿勢を示し、

圧倒的な販売実績で、安易な値引き戦術を否定して見せた。

そんな事より、技術力と「お客様との信頼関係」、

こちらが売るより、お客様が買う力の強さ。

 

それが絶体にKeePer PRO SHOP全体の為にもなったのだろうと思う。

全国のガソリンスタンドの数が徐々に減って行く中でも、

KeePer PRO SHOPの軒数は増え続け、販売実績も増え続けた。

 

 

KeePer PRO SHOPは近隣にKeePer LABOが新設されても、

決して販売ダウンにはならず、むしろ需要が喚起されて、

近隣のKeePer PRO SHOPの販売まで増える傾向が強い。

これは全国で、よく言われ続けてきたことです。

その結果、KeePer PRO SHOPとKeePer LABOの共存が、

日本全国で広く拡がって、こんな状態が出来上がっているのです。

 

明日はいよいよKeePer 創立40周年記念パーティーです。

今日、ドイツからSONAXのDr.ピッチの家族と、

SONAX社長と息子さんがやってきました。

早速、ディナー、日本流に言うと「飲み会」です、

また、詳しくは、40周年パーティーが終わってから。

 

 

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2025年08月17日(日曜日)

08.17. なぜこうなっていて、これからどうなっていくのか。

KeePer技研㈱の愛知県大府市の本社に来られると分かりますが、

どの会社に行ってもあるような

「社是」「標語」とか「今年の目標」、

あるいは目標達成を目指したグラフなどが、全くありません。

その事を誰も不思議と思っていないのが、

また不思議な所なのですが、

本当に誰も不思議だと思っていないのです。

逆に、なんで今更そんな事を言うのかと不思議がられます。

 

何か物事を成す為には、

「全員が明確な”目標”を持つ事が、肝心なのだ。」と言います。

この言葉に私も何の異論もありませんし、その通りだと思います。

他の皆もそうでしょう。

この会社にも各販売部署には「予算」が設定されています。

 

その予算の数字に届くと予算達成の報奨金が出ますし、

部署ごと或いは合同での「達成会」という食事会(飲む人は飲み会)があります。

ただ、達成しないと「残念会」という達成会より金額が低い会があるので、

どっちみち食事会(飲み会)はあるのですが、

皆それぞれ、それなりに予算達成に対する意識は持っています。

それどころか、それなりに、何ていうと怒られてしまうかもしれません。

「予算」は会社に対する「約束」なので、

みんなキチンと意識しています。

 

でも、

それより、

みんなの話題は・

「さっきの・・・さん、よろこんどった?」

「さっきの○○のお客さん、ビックリしとっただろう」

(ちょっと名古屋弁っぽいか)

とか、

お客様の話題が、つい出ています。

現場ではなおさらそうで、

ふと気が付くと、お客様の事ばかり喋っています。

大阪のスタッフルームには、

亡くなった山戸さんが残していった

「お客様は、喜んでいますか?」の紙が貼ってあります。

 

何がどけだけ売れるかは、

こちらが何を売りたいか、どれだけ売りきって行くのかは関係なく

お客様が何をどれだけ買うのかで決まる。

お客様は自分の為に買うので、

「何を買ったら自分(お客様)は一番満足できるのか」を、

私達は一緒に探す。

お客様は、私達が「自分の為に真剣に考え、選んでくれている」と思えば、

意外にもお客様は、私達が考えるより高い買い物(選択)されます。

お客様が、私達が提供しているサービスの価値を、

信頼してくれていればいるほどそうです。

だから、

こちらが「何を売るか」よりも、

お客様が「何を買ったら自分が満足するか。コスパ的にも。」で、決まります。

お客様は自分の為に買うのですから

こちらが、売る側として「何をどう売るか」より、

お客様の事を気にした方が、結果的によく売れると思うのです。

 

だから、

BtoCのKeePer LABOならば、

単純にお客様を軸にして物事を組み上げていればいい。

確かなKeePer等サービス商品の品質を確実に提供していく事が第一で、

店舗保持、接客、受注を、お客様の目線に沿ったものにする。

そしてスタッフは、お客様がどうだったのかを考えていればいい。

いずれにしても

「お客様は、自分の為に買う」が前提で、

売上実績とは、お客様がどれだけ買ったかの「結果」でしかありません。

これがサービス業の特徴です。

 

工場で造った製品を、流通という意味で売るビジネス物販業は、

その商品としての付加価値は一定で決まっており、

誰が、どのように売るのか、いくらで売るのかで売り上げが決まる。

だから、

「売り勝った」「売り負けた」という言葉が成立します。

 

物販では頑張って「売る」が、勝負で、

サービス業では、お客様が「買う」かどうか、で勝負が決まります。

 

「物販業」では、

製品が同じなら安いほど売れるので値引きが重要な要素です。

そして販売員はコストなので、極端に言えば、

いなくても済むのならゼロ=いない方がいい。

 

「サービス業」では、

お客様が受けるサービスの質と種類が、自分にどうなのかが購買の決定要素。

だから、むしろ値段ではなく、

そのサービスを提供する”人”が、大きな決定要素になります。

 

サービス業における”人”は、

そのサービスの付加価値を造り出すのだから、

人であるそのスタッフが、

確かな技術を持っている事は最低限必要だが、

そのスタッフが、そのお客様の車をキレイにしたい、

しかも、そのお客様の気に入ったキレイを作って、提供し、そして喜ばせたい。

そう思ってキレイにすると、本当にお客様が喜ぶキレイさが出来る。

喜んだお客様は、また買うし、

その喜びをみんなに言う事によって、結果的に、最高の宣伝になる。

 

しかし、その人が、

いくら技術的に確かな腕を持っていても、

その会社、上司からの指示で、あるいは命令でやらされるのならば、

そのスタッフはやらされ仕事をすることになる。

ならば、やらされるべき作業、決まった作業をやればいい訳なので、

そのお客様が喜ぼうとガッカリしようと関係ない。

スタッフはやらされた事をやっただけなので、お客様がどう思おうと関係ない。

その作業をやらせた会社と上司のせいになる。

その結果、お客様は喜ばなかったら、

そのお客様はもう来ないし、もうそこでは買わない。

更にその不満をみんなに言う事によって、結果的に、下手すると致命傷になる。

 

 

サービス業においては、

”人”は、上からの”やらせる”命令で、仕事を”やらされては”ダメなんです。

 

サービス業のおける”人”は、

“自分の意志”で「この車をキレイにしたい。」「このお客様を喜ばせたい」と、

自分でそう思って、お客様と話をして、作業をすると、いい結果になります。

喜んだお客様は、また買うし、

その喜びをみんなに言う事によって、結果的に、最高の宣伝にもなります。

 

 

こう書いていくと如何にも「きれいごと」を書いているようですが、

本当にそうなんだから仕方ないのです。

 

人は、上からの権限で「やらせる。」より、

「やりたい」と自分が思った時の方が百倍稼ぎます。

 

みんなが、「やりたい」と思ってやったら、こうなったということで、

この会社のかじ取りをした人間の能力が高かった訳でもなんでもなく。

上の役職の人間なんで偉い訳でもなく、立派な訳でも、

人としての価値が高い訳でも、優秀な訳でもなく、

それぞれが、

それそれの役割を果たしてただけで

それも含めてみんなが、

それぞれが、

自分の意志で、「やりたい」と思っていい仕事をしたから、

こうなったということです。

 

それは、KeePer PRO SHOPの仲間達も含めて、

みんながこの仕事を「お客様が喜んでくれるので、嬉しい。」と、

それぞれ、自分の意志で、

「やりたい」と思っていい仕事をしたから、

こうなったということだと思うのです。

 

だから、

 

これからどうなって行くのか、

 

皆が、自分の意志で、自分を動かす”強み”

このままの価値観で行こうと、この間、決めました。

 

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2025年08月16日(土曜日)

08.16. 本日8月16日、40年前の今日、KeePerの源が生まれました。

40年前、1985年8月16日、

KeePerの源である株式会社タニが登記された。

その後、9月2日に共同石油高津波給油所が営業を開始しています。

 

私はずっとKeePerの創業記念日はその9月2日だと思い続けていました。

そうではなく、

会社の創立記念日とは会社が登記された日、8月16日であるとは、

カンブリア宮殿の取材の人から言われて初めて知ったのです。

だから、

30周年も、

20周年もずっと9月2日にやってきました。

10周年はもっとひどくて、

うっかり、9年目の9月2日に勘違いでやってしまい、

記念の食事会の途中で気が付いたのですが、

誰も気付いてなかったし、もう酔っていたので、そのままやってしまいました。

 

そう言う意味では、

今度の創立40周年記念パーティーは、

初めての正しい創立記念行事であると言えます。

もちろん、自慢するような事ではない事はよく分かっていますが、

この会社らしい、

いい加減と言えばそうですが、

勝手に、おおらかな長所であるとしておいて下さい。

 

 

40年前、谷 好通は自立と自由を得る為に起業しました。

あらゆる支配から逃れ、

自らを縛る運命からも逃れ、

その代わり、自らへの保護をも捨てて、

自らが主宰する事業の全ての行動と結果を自らの責任とし、

その行動とその結果を全て受け入れる覚悟を自らに課した日でもあります。

 

その意味を、最初は

我が儘に他に対する思いやりを持たなくてもいい事と勘違いして、

傍若無人(他人を無視して思う通りの事をすること)となった愚かさも、

自らが最も大切とした者を傷つける愚を犯した事によって思い知らされた。

そのおかげで、

早い時期に、愚かな勘違いから解放された。

 

ベンチャー(我が社は途中からだが) として起業した会社は、

企業後、10年後も生存している企業は1%も無いと言われるが、

その企業の力量そのものが低過ぎて消えた場合を除いて

無くなった企業のそのほとんどは、

社長とは我が儘であって良いという勘違いから

いつまでも抜け出せなかったから。

とも言える。

※この場合の社長とは、事業主でありCEO(最高経営責任者)を差す。

 

社長のもっとも典型的な我儘とは、

社長の自分の意見に反対する意見を許さない事だ。(独善ともいう)

CEOである社長とは、その会社の行動と結果に対しての最終責任者だから、

最終的な判断は、決断として自分がしなければならない。

そこは、

すべての人の合意という訳には行かないが、

そこに至るまでの議論と行動、検討は、

すべての人が自らの経験と考えからの意見を出して、議論出来なければ、

多くの視点からの多角的、客観的な状況把握と判断が出来ない。

 

組織が大きくなって、

判断要素が多くなって来れば来るだけ、

多角的な視点からの議論が大切になってくる。

それもなく、社長が自分の意見、言い分を力で押し通して会社を動かすと、

それを実行する社員や業者は、

自分の意志ではなく、

社長に服従しているだけの行動なので、うまく行く訳が無い。

すると社長は社員を信じなくなり、

逆に、社員の心は社長から離れるばかり。

そんな状態になった会社に何らかの負の力が加わると、

会社はすぐに行き詰まり、簡単に崩壊する。

そんな会社と社長を捨てるほど見てきました。

 

 

もちろん、大会社の子会社などによくみられる

実務の執行を”一定期間”任されるCOO(最高執行責任者)の場合は、

周囲が、一定期間を過ぎればすべてが変わることを知っているので、

社長の我儘、独善はいなされる形で受け入れられているので、

時代の流れで負の力がかかっても、柔軟性を持って耐えることが出来る。

 

時代を切り開いていくベンチャーの会社は、

その会社を始めた事業主は、独自性の強い発想を持った人が多く、

その事業主の個性が強く反映した事業がなされている場合が多い。

だから、

その事業主の個性の反映=独自性が、

事業主の我儘のようになりがちで、危険です。

ましてや、その独自性が時代にハマって事業がうまく行き、

社会からチヤホヤされると、

その独自性を持った事業主が勘違いして、唯我独善的になり、

社員などの構成員に、自分に対する盲目的服従を求めるようになる。

ここまでくると崩壊は近い。

 

そんな例もたくさん見てきました。

 

 

ではなぜ、この会社が40年間もの長い寿命を、

しかも発展しつつ、持てたのか。

事業主である谷好通が我儘にもならず謙虚で立派な人物であったのか、

冗―談じゃない。

そんなことがある訳がない。

こう書いているだけでもチャンチャラおかしい。

 

そうではなくて、

この会社では、会社のみんながそれぞれ、

自分の意志で動いていることが一番なのではと思います。

 

私も、他の幹部もそれなりに我儘なところはあるが、

少なくとも服従を求めていることはない。

少なくとも、

KeePer LABOはサービス業であって、

店員とお客様の関係が、人間対人間の関係でなければ成り立たないので、

LABOのスタッフは、

自分の意志と自分の感性で、つまり一人の人として、

満足を得に来られている人としてのお客様に、

つまり、人間対人間の関係でなければ成り立たないので、

支配された服従するロボットのような自分では、

この仕事は成り立たないので、

ちゃんと自分の言葉で話すことを求められ、

それが受け入れられているのだと思うのです。

 

一言で言えば「主従の関係」が無いということです。

 

ただ、組織が大きくなってくると、

つまらない小さな組織の中で主従の関係を求める上司が出来てきます。

そこを、こまめに潰して行けば、

それぞれの役職の者が、主従の関係ではない、

その役職とは、それぞれの役割、役目を示しているもので

その役割の組み合わせで、何らかの目的を成す組織が出来ている。

 

その目的が、

CS顧客満足とES従業員満足の同時実現。

これが自然体で、

かつ、高い次元で実現すると、

高収益性(成長力)で、高い持続性(リピート力、継続性)を持った、

新しい時代が求める、新しい付加価値を提供する、新しい事業が実現する。

 

「CS顧客満足とES従業員満足の同時実現。」とは、

実は、新しい時代を創り上げる、意外にもキーワードになるのではないか。

 

 

40年前、谷 好通は自立と自由を得る為に起業しました。

あらゆる支配から逃れ、

自らを縛る運命からも逃れ、

その代わり、自らへの保護をも捨てて、

自らが主宰する事業の全ての行動と結果を自らの責任とし、

その行動とその結果を全て受け入れる覚悟を、自らに課した日でもあります。

 

だから、当然、

そこに支配と服従、主従の関係を持ち込む余地など全くなく、

それこそが、この事業の最も大きな強みの源であるのではないだろうか。

 

 

 

 

今、KeePerの出荷を担当する会社、株式会社KeePer ロジスティック

その出荷倉庫の責任者を務める鈴木君は、

十数年前、

あるLABO店舗(どの店舗か忘れた)の店長をしていて、その頃、

KeePer LABOは年中無休営業だったのを、

(投資した設備をフル稼働させることは当然だ。)

「火曜定休にした方がいいです。その方が絶体、効率が上がります。」と、

言い続けて、本当に火曜日休みを実現してしまいました。

そして今は、この方が本当に効率がいい事をみんな実感として知っています。

現場に直接関わらない者が頭で考えた常識は、

実際の現場では全く通用しない事がいっぱいあります。

逆に、現場が考えた事の方が、管理者の常識に勝ることもいっぱいあります。

 

たぶん15年ぐらい前、

今の体重の半分以下だった頃の鈴木博公所長。「火曜日定休を作った男」

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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